2024年4月28日
亡くなった母の四十九日の法要と納骨も無事終わり、これできちんと見送りすることが出来たかな、と安堵して肩の荷が下りた。
やっと本当の意味で日常生活に戻った気がする。
今年の夏の登山に備えて足腰を強化しなければと、まずは近場のミニ縦走に出かけることにした。
JRの高尾駅からバスで陣馬高原下へ。
8:45発のバスを待つ人は長蛇の列で、結局、2台バスが増便になった。
混んでる時は増便してくれるみたいだ。
陣馬高原下で下車。
バス停脇から歩き始める。
声をかけたら友人たちも行きたいというので、
今日は合計6人でおしゃべりしながらゆっくり歩く。
陣馬山まで4.4キロ。
この地図はこの辺りの全体像を見るのにわかりやすい。
詳細は以下のサイトからどうぞ。
陣馬山(じんばさん)が一番高く、そこから景信山(かげのぶやま)、城山(しろやま)、高尾山までダウンアップしながら縦走出来るようだが、今日は、景信山の後、小仏(こぼとけ)峠からバスで高尾駅に戻る、歩行時間4時間の初級ルート。
ちなみに小仏は、中央高速の悪名高き渋滞ポイント、小仏トンネルのあるところ。
陣馬山は、その昔、北条氏を攻めた武田氏が陣を張ったことに由来して陣場山と呼ばれるようになったらしい。
また、戦国時代、織田信長に攻め立てられ た武田信玄の五女松姫は姻戚が住む八王子に逃れたが、街道は危険なので選ばれたのが陣馬山を通るコースだったようだ。
明治時代、現在のJR中央線が開通するまでは、八王子と甲府を結ぶ甲州裏街道として、陣馬山周辺は栄えたとのことだが、裏街道と呼ぶには、アップダウンがあり過ぎでは、という気もする。
明治の人はこれくらい平気だったんだろうな。
無事山頂に到着。
快晴の空に鯉のぼりが映えてなんとも爽快。
陣場高原下バス停から山頂までは標準タイム1時間20分。
新ハイキングコースと呼ばれる登山道に入ってから1時間は急登が続く。
登りはまだいいけど、正直、あの道を逆に下るのは、ハイキングとは呼ぶにはタフ過ぎるのでは?というのが個人的感想。
1960 年代後半に京王電鉄が観光地として売り出すために、白馬の像を建てて山の象徴にしたこと
から陣馬山として定着するようになったとのこと。
なんとも気分が良い。
残念ながら今日は富士山は見えなかったけど。
山頂には3軒の茶屋があるが、ここでひと休み。
けんちん汁(700円)をいただきながら持参したおにぎりを食べる。
茶屋はおじさんひとりでやっているので、登山客も多いので大忙し。
我々の隣に座ってウィスキー飲んでた常連さんらしきおじさんが料理出しを手伝ってあげてた。
景信山までは5.7キロ。
ここから先は基本的には下りの尾根道。
途中の明王峠の茶屋は閉まっていた。
ずいぶん前からやってない感じ。
明王峠にも富士山を見るための踏み台があるが、
今日はガスっていてちょっとしか見えなかったな。
この季節は朝イチじゃないと無理かな。
景信山に到着。
標準タイムは2時間だけどゆっくり歩いたのでもう少しかかった。
北条氏照の家臣・横地将監景信が、甲斐武田氏の襲撃に備えて、この山にのろし台を設置したので景信山と呼ばれるようになったという説があるらしい。
景色もそこそこに早速お茶屋で休憩。
休憩後は、小仏のバス停までの下りルート。標準タイムは40分。
ちょうど15:40のバスに間に合い高尾駅へ。
帰りのバスも登山客が多いので1便増便になってた。
山に来たのは半年ぶりだったが、やはり山はいいなあ、スッキリしたなと実感。
登りも下りも歩くことに集中すると、無意識のうちに俗世のことを忘れているのがいい。
夜も深くぐっすり眠れた。
夏に向けて次のトレーニングの予定を立てねば。
おわり
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