やっと行けた。
2022年7月に放映されたNHKの日曜美術館を観て、ここは是非行きたい、と思ってからずいぶん時間が経ってしまった。
江之浦測候所ってすごいな、
設立者の杉本博司さんってすごいな、と。
行けて良かった!
そしてまた行きたい、
次に行ったらもっと違う感想になるはず。
そんなところだ。
甘橘山(かんきつざん)入口。
もともとみかん山だったところだそうだ。
この左側に参道の入口がある。
参道の途中、将来は苔蒸して羅漢のようになるのだろうか。
参道を少しだけ歩くと素敵なカフェがある。
素晴らしい眺め。
地元の根府川(ねぶかわ)の石と思うが、石のテーブルがカッコいい。
予約時間の前なので入口の横にある明月門を楽しんだ。
室町時代に建てられた鎌倉の明月院の正門。
これが関東大震災で半壊、建築家で茶人の仰木魯堂(おうぎろどう)に引き取られ、解体保存されたものが巡り巡って、ここに再建されたとのこと。
予約時間になったので入場。
入口正面にある待合棟が4面ガラス張りで美しい。
スタッフの方々の半纏もカッコいい。
入場手続き完了後、待合棟の中。
樹齢1000年の縄文杉(屋久杉)一枚岩のテーブルがある。
真ん中奥の、青天を衝け、の題字は、設立者の杉本博司さんによるもの。
ここに来たかった。
夏至光遥拝100メートルギャラリー。
海抜100メートル地点にある100メートルのギャラリー。
右は杉本さん作の海景の美術館。
左は一面のガラス。37枚の自立する硝子板。
夏至の朝、海から昇る太陽光がこの空間を数分間駆け抜けるのだそうだ。
なんともカッコイイ。
この光景をここで見てみたいな。
杉本さんの有名な海景シリーズ。
これは、入口から四番目のスイスのバーデン湖の景色(海景)。
ドイツ在住時代にお気に入りだった湖。
ギャラリーの右側も美しい。
左側の石は大谷石とのこと。
右側の石は奈良の猿沢池近くの旧元興寺寺域から発掘された天平時代の礎石のひとつ。
みなさんここでポーズを取って写真を撮ります。
ここから先は立ち入り禁止の印である「止め石」のみがある、この景色がベストかも。
ここは冬至光遥拝隧道の上。
カッコイイ隧道については後でまた後ほど。
右側に見えるのが、光学硝子舞台。
日曜美術館では舞台の上に乗っていましたが、普通は乗れない。
地元の根府川石の浮橋。
すごく歩きやすくて真っ平らの水平に設置されている。
日曜美術館では、この石が切り出された近隣の石丁場の風景が放送されていた。
なんとも魅力的な石肌である。
自然肌の平滑面を持つのが特徴だそうです。原石を見てみたい気持ちになった。
人が立っているところが石舞台。
本当の能舞台の寸法を基本にして計画されたそうで、ここで実際に能が演じられたそうだ。
手前に大きな4本の杉があってちょうど影が美しかった。
茶室「雨聴天(うちょうてん)」の中。
千利休作と伝えられる待庵の本歌取りとして構想され、その寸法を一分の違いもなく写した作品とのこと。
比叡山延暦寺が焼き討ちにあった時の火災の損傷後が伺える石とのこと。
茶室を過ぎたところにある。
これも日曜美術館で放送されていて見たかった十三重塔。
杉本さんが発見した時はこの塔の石は全てバラバラでクレーンで積み上げて組み上げたとのことだ。
つづく
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