琵琶湖の旅① | 近江八幡を初訪問 | もっと知りたい街

2024年11月1-2日

関西在住の義父母が歩けるうちに一緒に出かけようということで、去年の12月は城崎温泉に行ったが、今回は義母が比叡山延暦寺と三井寺に行きたいというので、琵琶湖周辺の旅にした。

京都駅で待ち合わせしてレンタカーで近江八幡の日牟禮(ひむれ)八幡宮へ。↓

日牟禮(ひむれ)八幡宮
日牟禮八幡宮トップ - 日牟禮八幡宮
日牟禮八幡宮は、広く“八幡さま”として親しまれ、近江の守護として湖国の中心に位置しています。当地に八幡さまが祀られていたことが、八幡の地名となり、昭和29年の市制移行後の「近江八幡」の由来になったと言われています。

「広く“八幡さま”として親しまれ、近江の守護として湖国の中心に位置する日牟禮八幡宮。当地に八幡さまが祀られていたことが、八幡の地名となり、昭和二十九年の市制移行後の「近江八幡」の由来になったと言われています。」とのこと。規模は大きくないが、なんとも存在感がある八幡さまだった。

日牟禮(ひむれ)八幡宮

実はここに来たメインの目的は、八幡さまに隣接するたねやでのランチだった。
なんとも美しく絵になる佇まいだ。↓

たねや

のれんの渋い朱色が美しい。

たねや

予約していた二階は落ち着いた雰囲気で、床の間の掛け軸と秋らしいススキの生花が素晴らしかった。
先日観に行ったモネも素晴らしかったが、こういう日本の美も自信を持って世界に誇れる。

二階は落ち着いた雰囲気

いただいたのは、近江のおばんざいランチ、美味しゅうございました。
写真ではよく見えないが、名物の赤こんにゃくを細かくしたものがご飯の中にも混ぜてあって色彩的にもアクセントになっていて美しかった。↓

おばんざいランチ

甘い朱色のテーブルが美しい。デザートの和菓子を載せた黒い小皿が映える。↓

おばんざいランチ

なんとも気持ちが落ち着く建物だ。

なんとも気持ちが落ち着く建物

二階から一階を臨む。

なんとも気持ちが落ち着く建物

一階のカフェも素晴らしい。

一階のカフェも素晴らしい

名物のつぶら餅を焼く?道具も美しい。↓ つぶら餅ももちろん美味しかった。

名物のつぶら餅を焼く?道具も美しい

少し歩くと近江八幡のイメージ通りの風景があった。水がある景色は気分が落ち着くな。
雨が降っていて散歩するには残念だったが、この景色にはしっとりした雨も合う。

近江八幡のイメージ通りの風景
近江八幡のイメージ通りの風景
近江八幡のイメージ通りの風景
近江八幡のイメージ通りの風景

雨が降っているし、義父はあまり歩けないので散策は終了。

興味があったヴォーリズ建築巡りは次回にお預けとなったが、近江八幡発祥の近江兄弟社のメンタームロート製薬のメンソレータムについては今回の訪問を機に調べてみて、いろいろなことが分かってきた。
メンタームというのはメンソレータムの偽物コピー商品なのか? というのが私の今までの疑問だったのだ。

分かったことを非常に簡単にまとめると、米国人ヴォーリズは1905年に近江商人の士官学校と呼ばれる滋賀県立商業学校(現:滋賀県立八幡商業高等学校)にYMCA派遣の英語教師として着任。彼に感化された生徒の吉田悦蔵はキリスト教の信者となり、布教活動の基盤を作るためにヴォーリズと共に近江兄弟社の前身を設立、そしてヴォーリズの知り合いだった米国のメンソレータム社の社長との縁でメンソレータムの日本での販売権を得て、近江兄弟社にて製造と販売を全国規模で行い発展したが、諸般の事情で会社が倒産したためメンソレータムの販売権を失った。そのタイミングでロート製薬が販売権を得て現在に至り、一方で近江兄弟社は、メンソレータムの製造設備を利用したオリジナルの類似製品、メンタームの生産販売を開始、同時に大鵬薬品工業の支援を受けて経営再建を果たし現在に至る、という話だ。

実は近江兄弟社の創業者の吉田悦蔵の子孫のひとりが私の知人で、以前から吉田さんの実家はすごい、と聞いていたのだがやっと合点がいった。YODHIDATEIとして公開されていることも分かった。

なお、調べていて分かったのだが、ブリティッシュ・ハードロックの雄の一角であるディープ・パープルジョン・ロードの名演奏がいまだに思い出される、あの「ハモンドオルガン」は、ヴォーリズが日本に紹介したもので近江兄弟社の前身が日本の輸入総代理店をやっていたとのことでびっくりした。

近江商人やヴォーリズや吉田悦蔵については非常に興味深くもっと深く知りたいのだが、まだ調べきれていない。また行ってみたい街だ。

少し時間があるので国宝•彦根城に寄ってみた。↓
彦根城は慶長9年(1604)に工事が始まり、約20年かけて完成したのだが、完成した後、天下太平の時代になったので、結局一度も戦いを経験することがなかったとのこと。主に武器等の倉庫的に使われていたので状態が良いまま残っているらしい。

本当はもっと時間をかけて見たかったが、雨も降っていたし、結構な坂道で義父には大変だったので天守までは頑張って登ったが早々にホテルに向かうことにした。ひこにゃんには会えなかった。

彦根城
彦根城

今日のお宿は、蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE。↓
雑誌に紹介されていて知ったのだが、まだ新しいらしい。
クルマで来ると、琵琶湖のほとりにドーンという感じで建っている。

蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE
【公式】蒼の湖邸 BIWAFRONT HIKONE(ビワフロント彦根)
滋賀県彦根市・琵琶湖の畔に佇むホテル旅館。自家源泉を引いた温泉露天風呂、窓一面に美しい湖景のパノラマが拡がる本館棟や、広大な敷地内に点在する温泉露天風呂付ヴィラ、近江牛・近江鶏や琵琶湖の湖魚、地元野菜などのローカル食材に加え、若狭から届く海...

今回は義父母と一緒なので、離れの優雅な温泉露天風呂付きヴィラに泊まった。

離れの優雅な温泉露天風呂付きヴィラ
離れの優雅な温泉露天風呂付きヴィラ
離れの優雅な温泉露天風呂付きヴィラ

落ち着いたら本館の10Fに上がってフリーのワインを楽しんでのんびり。↓
夕方はスパーリングと白ワイン、夜遅い時間は赤ワインとかウィスキーやブランデーが飲める。

10Fに上がってフリーのワインを楽しんでのんびり

良い気分になってきたので、大浴場の温泉でまったり。
アルカリ温泉なので肌がツルツルになる。大浴場の入口の写真を撮るのを忘れた。

風呂から出たら夕食。ヴィラまで数人のスタッフの人たちが運んできてくれる。↓
本当はヴィラのバルコニーで近江牛のBBQを予約していたのだが、雨予報なので部屋の中での食事に変更した。これはこれで十分に美味しかった。

風呂から出たら夕食。ヴィラまで数人のスタッフの人たちが運んできてくれる

満腹になったら、旅行前の仕事と連続飲み会の疲れが出たようで、私は食後の温泉にも入らず、10Fのブランデーも楽しむことなく爆睡💤

なんとももったいなかったが、まぁ義父母には夕食後も楽しんでもらえたようなので良かった。

++++++++++++++++++++

翌日は部屋の温泉露天風呂から一日を開始。早々に爆睡したためか目覚めも良かった。
新たなスタートにふさわしい。広さも十分で朝から気分が良かった。↓

翌日は部屋の温泉露天風呂から一日を開始

本館1Fのロビーからはこんな感じで琵琶湖が見える。なんとも絵になる。↓
芝生の緑が映えて、快晴の青空があったらもっと美しかっただろう。

本館1Fのロビーからはこんな感じで琵琶湖が見える。なんとも絵になる。
本館1Fのロビーからはこんな感じで琵琶湖が見える。なんとも絵になる。

朝食はバイキングだが、義父母とともに個室でゆったり。

朝食はバイキングだが、義父母とともに個室でゆったり。

朝食のメニューの中で一番美味しくて感動したのが本モロコの素焼き。
写真の真ん中上の小魚。↓

本モロコは琵琶湖の名物として有名で、釣り好きだった子供の頃から知っていたが、関東では触れる機会がなかなかなく、どういう魚なんだろう?とずっと興味があった。
見た目は関東では雑魚と扱われるクチボソと大差ないのに、とても美味しい、と本には書いてある。
だが、食べてみたことがないので、本当にそうなのかな?と思っていた。

ライブクッキングでその場で綱焼きしてくれていて、辛子酢味噌をつけて食べるのが美味しくて、おかわりしてしまった。
やっとこの年になって本モロコの美味しさを味わうことが出来た。

本モロコの素焼き

本モロコとは別の場所でもまた再会することになる。

朝食の後は、昨晩早々に寝てしまってもったいないことをしたので、その分を取り返すべく温泉をしっかり楽しんだ後、二日目の旅に出かけた。

つづく

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