2023年5月31日
友人夫婦と箱根に一泊してゴルフをしようという計画だったが、残念ながら雨なので、初日はアートを楽しむことにした。
成川美術館。
芦ノ湖畔に立派なゲートがありそこからしばらく登るとこの入口に着く。
成川美術館は前から気になっていたが来たことがなかった。
公式HPの説明によると、
「成川美術館は、実業家・成川實の収集した昭和中期以降の現代日本画のコレクションを基に、1988年に開館しました。芦ノ湖と箱根神社の赤い鳥居の景観を見おろす高台に建つ美術館は、新国技館を手がけた建築家・今里隆の設計によるもので(施工は竹中工務店)、現代的な和風建築になっており、東京建築賞を受賞しています。」とのこと。
ここの魅力はこの景色。
今日は雨で富士山がかすんでいるので、本来の素晴らしい眺望は以下をご参照。
コレクションを持っている実業家・成川實さんってどんな人?と調べてみた。
「「幼い頃から絵は好きでしたが、学校教育では日本画について教えてもらうことはなく、実際に見る機会もありませんでしたが、この時画廊で見た加藤栄三の作品『鵜飼』の色彩の素晴らしさ、そして“日本の美”に圧倒されました。(中略)それがコレクション第一号となった。サラリーマンだった成川さんは、「給料をもらっても特に使いたいものはなかったので」と、少しずつ倹約し、ほとんどを定期預金にしていたという。それを証券会社に勤めている友人に預けたところ、その投資がうまく回った。「といって、私は贅沢は一切していません。そのほとんどを日本画のコレクションのために使いました」。」とのこと。詳細は以下をご参照。
さらに調べて見ると、現在もいくつかの会社の大株主でいらっしゃる模様。
投資のリターンをアートに使い、それを独り占めするのではなく、美術館を作って多くの人に楽しんでもらえるようにする、というのはカッコイイお金の使い方だな、と思う。
今回の展示作品の中で一番好きだったのは、この翡翠の彫刻。
中国の名匠2人が2年かけて彫り上げたものとのこと。
こんな感じで絵の間に自然の眺望が見えるように作られているのが良かった。
晴れていれば見事な霊峰富士が一枚の絵のように見えるはず。
畳と障子があるこの展示スペースも良かった。
和風建築の空間の妙。
カフェでひとやすみ。
展望ラウンジからの眺めとは少し角度が異なるがこちらも良い。
写真の下の部分には小さな庭園があり降りていけるようになっている。
庭園から見ると分かるが、カフェの横にはNHKのお天気カメラ(全国ネット)が設置されている。
美術館の人によると、このカメラは超高性能で富士山の頂上に何人の人がいるか数えられるのだそうだ。
まだ、チェックインの15:00まで時間があるので、今日のお宿「はなをり」に荷物だけ置いて、九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)まで散歩することにした。
九頭龍神社は、箱根神社、箱根元宮とともにパワースポット箱根三社のひとつ。
5分ほど歩くと箱根湖尻ターミナルに着く。
すぐ横に大きな「力こぶの木」があり、そこが九頭龍神社への散歩道の入口。
芦ノ湖の守護神・九頭龍神社までは歩いて片道45分程度かかる。
とても気持ちの良い散歩道なのだが、今回は15:00ちょうどにホテルにチェックインしてビールを飲んでくつろぐことを優先して途中で引き返した。
九頭龍神社からはこんな素晴らしい眺めが楽しめる。
これは前回行った時の写真。
ここは九頭龍神社の本宮で、新宮が少し離れた箱根神社の脇にある。
詳細は以下をご参照。
その新宮の横に湧き出ている「龍神水」。
これも以前に撮った写真。
「龍神水を手のひらに受け、口をすすげば、一切の不浄を洗い清める霊水」と言われており、無料で汲むことが出来る。
気のせいか美味しい気がするので、ここに来る時は毎回たっぷり汲んで帰っている。
話がそれたが、15:00ちょっと前にホテルに戻った。
湖尻ターミナルから九頭龍神社までの散歩道は、箱根九頭龍の森セラピーロードと呼ばれている由。
さて、ここからはビール&温泉のハッピーアワーの始まりである。
今晩のお宿の「はなをり」。
今回は2回目。
HPからの写真を拝借しているが、
ビュッフェの夕食がこんな感じの綺麗な小皿料理で美味しいし楽しい。
温泉も良い。
露天風呂に寝っ転がって入れるスペースがあって、とても気持ちよくてくつろぐ。
写真を撮ってないので、以下をご参照。
今回は芦ノ湖側の部屋にした。
前回は駐車場側の部屋だったが、やはり芦ノ湖が見える方が気持ちが良い。
もちろんこっちの方がちょっと高いのだが。
友人夫婦と呑んで、食べて、喋って、笑って、楽しい旅だった。
おわり
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