松本市美術館に寄ってみた|草間彌生の世界

草間彌生

2023年9月8日
北アルプスの西穂にトレッキングに向かう途中、高速を松本で降りた後、少し時間に余裕があったので初めて訪問してみた。

松本という街は、黒くて精悍な松本城のイメージや上高地や白馬への起点であることから、自分にとってはカッコイイ存在であり、リスペクトしている街だ。

冒頭の写真は美術館の中だが、何とも絵になる。
この美術館も建物自体がカッコイイ建築物で、時間があんまりなかったけど、やっぱり行って良かったなと思えるところ。

松本市美術館

入り口からして草間彌生的世界。

駐車場に車を停めて、美術館の入り口に来ると、ドカーンと、いきなり圧倒的な草間さんの世界が広がってた。しばし立ち止まって眺めてしまう。

草間彌生

魂のおきどころという言葉の意味を考えさせられた。

そのタイミングでやっていた企画展は「映画監督 山崎貴の世界」だったが、初めての訪問だったし、やはり松本と言えば、松本生まれの草間彌生さんだよね、ということで、草間彌生さんのコレクション展示室(2023年は通年開催)のチケットを買って入館。

草間彌生

この作品が一番インパクトがあった。

下のリンクに女の子がこの作品の前に立っている写真がありますが、この作品、実物はデカい。

特集展示「草間彌生 魂のおきどころ」
半世紀以上前に故郷から世界に飛び立った草間彌生という個性。近年さらにその輝きを増しています。草間の作品が多くの…

昔、こんなポップな水玉の作品を作る草間彌生さんってどういう人なんだろう?髪の毛が緑だったり真っ赤だったりする人?と、初めて草間さんの作品を見た時に思ったのだが、実は、これは幼い頃から幻覚に悩まされて、その経験から生まれた作品なのだということを知って、
大変失礼いたしました、
という気分になったのを思い起こした。

今回も展示室の中に入ったところに草間さんの言葉が書かれていたが、それが、まるで遺書のような書き振りで、今までの苦しかったことなどを振り返って、もうやり残したことはない、みたいな気持ちなのかな、それが「魂のおきどころ」の意味するところなのかな、と。

現在94歳、この展示が開始されたのは2022年4月のようだから、この言葉は92歳くらいの時の心境を書いたものなんだろうな、などと考えてしまった。

松本市美術館

右側のゴジラは企画展の山崎貴さんの作品。

松本市美術館のHPを見ると以下のような言葉があり、改めてやはりカッコイイな、と感じた。
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美術館について
学都松本における心をひらく学びの森の美術館として、2002年4月に開館した松本市美術館は、鑑賞の場、表現の場、学習の場、交流の場を4つの柱に、地域に根ざす総合美術館をめざしています。

中略

総合的な視野に立って
国宝松本城、国宝旧開智学校校舎を始めとする豊かな文化遺産と北アルプス、美ヶ原高原など恵まれた自然環境を因子として地域に根ざす美術・音楽・演劇など広い視野に立って総合芸術の振興を図ります。
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草間彌生

草間彌生仕様の自動販売機。

最後に外に出てきたら、こんな自動販売機があった。
遠くから見た時は、これも作品かと思ったが、ホンモノの自動販売機だった。

山に来たら温泉を楽しむことに加えて、近隣の美術館に寄って帰る、というコースはなかなかいいな。

今度は北アルプスに来たら、長野に抜けて、敬愛する東山魁夷の美術館に行かねば。

おわり

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