前回からつづく
松川温泉峡雲荘でぐっすり眠れた。
秘湯♨️のおかげか。
このお宿は、大変僭越ながら、予約時にHPで見た写真の印象より、実際は、もっと明るくて綺麗だった。
秘湯♨️だし、なんとなく薄暗くて、ちょっとじめじめしてるのかなと、行く前はちょっと不安だったのだが、全くの杞憂だった。
明るくて、サラサラしてて、暖かくて、とても気持ちの良いお宿だった。
今日は、いそいそと起床して、まず5:30からの温泉♨️で温まった後、6:30集合で、お宿の近辺の自然について1時間程度で説明していただける無料散歩ツアーに参加した。
全部で10人ちょっとの人数だったが、とても楽しく有意義なツアーだった。
こういうツアーをやってもらえるのは、旅の楽しさが深まるので非常にありがたい。
ブナの木。左側だけ木肌がツルツルになっているが、右側の表面はザラザラ。
なぜ?というのがガイドさんからの質問。
この場所は常に西から風が吹くから、その風が当たる左側の木肌の表面がツルツルになってるんですよ、と解説されて、なるほど、と。
たしかに以前、白神山地とか、ブナ林で有名なところに何回か行ったが、ブナの木肌ってザラザラした感じで、コケみたいなのが生えてるところもあって、こんなツルツルなのは初めてだった。
この辺りは水芭蕉が見れるんですが、熊は冬眠から覚めると水芭蕉を食べるんです、なぜだか分かりますか?、と。
そもそも、水芭蕉を熊が食べるなんてことすら知らなかった。
答えは?
実は、水芭蕉には毒性があって下剤と同様の効果があるのだそうだ。長い冬の間にお腹に溜まった糞を出すために、熊は冬眠から目覚めると、まず水芭蕉を食べて、お腹の中を綺麗にして、本当の意味で冬眠から覚めるんです、とのことだった。
あとで、ネットでも一応調べてみたら、同様のことが書いてあった。
熊の話をもうひとつ。
今年は熊の被害がとても多いが、ひとつの理由は、もともと田んぼや畑だったところが耕作放棄地になってしまって、荒れて野原状態になってしまうと、山からずっと歩いて来た熊がそこに来ても、すでに山から外れていることに気付かず、まだ山の延長にいるものと錯覚して人間のエリアに迷い込んでしまうケースが多いのだそうだ。
熊は、基本的には、遠くを見ることなく、ずっと自分の足元付近のみを見て、食べ物を探しながら移動するので、そうやって下を向いたまま人里に迷い込んでしまって、人間と鉢合わせになってしまうことが結構多いらしい。
こんなことを歩きながら教えていただいた。
へ〜そうなんだ、の連発だった。
特に熊については、山に行く時は、山の入り口から、鈴を鳴らして歩こう、そうしないと危ないな、とあらためて思った次第。
全ては書ききれないのだが、やはりその道に詳しい方に話をお聞きすると、どんどん世界が広がって、楽しさが倍増するなと実感。
ありがとうございました!
10月頭でも、早朝に1時間散歩すると結構冷えてくる。
私は上にフリースを羽織って行ってちょうど良いくらいで、
薄手のダウンでも良かったかも、だった。さすが岩手。
散歩の後は、暖かいお宿に戻って朝食をいただいた。
朝はみなさん大部屋に集合。
畳の上に置かれたテーブルがあって椅子に座るスタイルなので楽。
美味しくて朝からご飯をおかわりしてしまった。
右上のイワナの一夜干しが特に最高だった。
フロント脇にあったポスター。
峡雲荘は一番上の右から2番目に出ている。
フロント付近。右奥の部分には囲炉裏があっていい感じ。
朝食後にそこでコーヒーが飲めるようになっていてとても良かった。
左の壁に張ってあるのは熊の毛皮。秘湯♨️の雰囲気があって楽しめた。
チェックアウト時にいただいたスタンプカード。
日本温泉文化を守る会の温泉♨️に10回泊まると1回無料で宿泊出来るとのこと。
峡雲荘、お世話になりました。
チェックアウトしてお別れですが、もっと長く居たかったし、また来たいと思う秘湯♨️のお宿。
さて、最後に、峡雲荘からクルマで10分くらいの紅葉の名所、松川玄武岩に寄った。
ここはナビでもちゃんと認識されるし、道路沿いに看板も出ている。
看板のところに2-3台停められるスペースがあるが、そこから下に降りる小道があるので、そこをクルマでわずか1分ほど下ると河原まで降りられるので楽。
下の方が駐車スペースも広い。
松川玄武岩。
ちょっと紅葉には早かった。
岩肌がすごく綺麗だった。
ここが一面紅葉🍁になったら素晴らしいだろうな。
この後は、一路、盛岡駅へ。
無事、レンタカーを返却。
これで楽しみにしていた二泊三日の岩手八幡平の旅が終わってしまった。
あ〜終わってしまって残念、でも楽しかった!
こんなひと時を過ごせて感謝!
おわり
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