2025年4月26日・30日
ガーデンネックレス横浜とは、花と緑をネックレスのようにつなぎ、ガーデンシティ横浜としてより魅力的な街作りをしたい、というプロジェクトのようで、その一部の会場に行ってみた。
里山ガーデンは、2017年(平成29年)に横浜で行われた全国都市緑化よこはまフェアの会場となった公園で、「よこはま動物園(ズーラシア)」の隣にあり、期間限定で楽しめる大花壇がある。
空中から撮影した全景写真は以下のURLから。

ここ数年行けていなかったが、今年も3月19日から5月6日まで大花壇が公開されているので、4月26日に用事を片付けた後に慌てて出かけた。入場無料なのがありがたい。↓

入り口から「森の空中散歩道」を歩いていく。↓

「花の見晴らしデッキ」に着くと、いきなり大花壇が目前に広がる。↓
斜面の高低差をうまく使って作られているのでとても綺麗だ。この日は残念ながら曇りで太陽の光がなかったので写真映りがイマイチだが。


素晴らしいのは、西洋芝が花壇の間に敷き詰められた絨毯のように植えられていて、そのグリーンが花々の美しさをより引き立てていることだ。ボランティアの方々が毎年の公開期間に合わせて花や芝生の手入れをしてくれている、とのことで本当にありがたい。入場料は無料だが、わずかではあるが、感謝の印として訪れた時には必ず募金はするようにしている。


咲き終わった花が放置されていることもなく綺麗に管理されている。毎日、閉園した後や、開園前の朝早くに、ボランティアの方々が花殻摘みをなさっているのだろうか、これだけの広さなので大変だろうな、などと頭が下がる。



こういう葉物も美しい。↓

なんとか閉園前に間に合って大花壇を満喫出来て良かった。

次はバラだ。
まだバラの季節にはちょっと早いかと思って我慢していたが、やはりバラが見たくなって、4月30日に横浜イングリッシュガーデンに行くことにした。この日は快晴で最高だった。

入り口からすぐのバラのアーチはまだグリーンのままだ。

しかし入り口の両脇には、すでに満開のバラたちが私たちを迎えてくれて一気にテンションが上がる。↓


前日まで(4月28日、29日)ブルガリア・フェアをやっていたようで、駐日ブルガリア共和国大使館から寄贈されたブルガリアン・ローズ(カザンラク、トリギンティペタラ)が植樹されていた。↓
ブルガリア共和国は世界有数の香料バラの産地。「バラが美しい横浜イングリッシュガーデンで、ブルガリアが誇るダマスク・ローズが咲くことを楽しみにしています」という大使からのメッセージが記載されていた。
ブルガリアの首都ソフィアは仕事で数回訪問したことがある。ローズオイルをお土産にいただいて、さすがバラの国と思ってとても嬉しかった。

つる性のばらがこんな木に絡まって伸びていて、青空に映えてとても綺麗だった。↓

フロレンティーナ。↓ 満開の真っ赤なバラの嵐で素晴らしかった。背景の緑と空の青さが映える。

ショウミー・サンシャイン。↓ 綺麗な明るい黄色。
Show Me Sunshine なんて面白い名前だなと思ったら、ネームプレートにはSHOWMEE SUNSHINEと書いてあった。面白い名前だなと思って調べていて、この方のブログを見て気がついた。

禅。↓ 河合 伸志さんの作。
なんとも微妙な色合いでどうしたらこういう色合いの花が出来るのか、素晴らしい。

ミネルバ。↓
ベルギーのバラらしい。ネットで調べたら、あまり日本では流通が無く謎多きバラとのこと。

あえて横から撮影したが、バラという花を観ていると、どうしたらこんな形や質感や色になるのだろう、と思わずその美しさにため息が出る。

綺麗なバラはいろいろあるが、私が大好きなのは、パパ・メイアンだ。↓
フランス・プロヴァンス地方に拠点を置く、世界的に有名なバラの育種・販売会社であるメイアン社の現在の社長であるアラン・メイアン氏が作出し、以前に社長であった祖父のアントワーヌ・メイアン氏に捧げたバラ。
「パパ・メイアン」とは「アントワーヌ・メイアン」氏の愛称とのことで、世界ばら会連合、第8回 1988年「オーストラリア シドニー大会」において殿堂入りしている。。

深紅のビロードのような花びらももちろん美しいが、私が好きなのは、その香りである。
7つに分類されるバラの香りのうちの、ダマスク・モダン系の強い香りで、何度も香っているとクラクラしてくるくらいで、香りが強すぎる、という意見もある。が、私は好きだ。

毎年バラを観に行くときには、パパ・メイアン(の香り)を楽しみに行くが、この花は大輪であることもあり、ピークを過ぎてしまうと、ちょっと乱れた感じになってしまってあまり美しくない。
今回は、ちょっと早めに観に行ったので、ちょうどピークか、以下のように、ピークちょっと手前で最高に美しく、香りも充実していた。

ピーク手前という意味では、このバラ(スター・パフォーマー)もピークの手前の手前くらいだが、惚れ惚れする美しさだった。

主役のバラはもちろん美しいが、主役を支える脇役も見事だ。↓




こういう地味な色が混じっているのが美しい。↓

ユーコミス(パイナップル・リリー)「スパークリング・バーガンディ」。↓
こういう色が足元にあると庭が引き締って美しさが増す気がする。

元気で美しいものを観れて幸せである。
おわり
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